top of page
Blog: Blog2
検索
執筆者の写真道子

FL ライト系タイル


筑波に行った折、ホテルグランド東雲というホテルに入ったところ、見たことのあるような、装飾的なタイルが、外装や内装に使われていました。


そう、旧帝国ホテルを設計したフランク・ロイド・ライトのテラコッタ成形タイルに、雰囲気がとっても似ているんです。

また、スクラッチタイルと石が共に組み合わせてあるのも繋がりを感じさせます。


生憎時間が無くて、詳しいお話を伺うことができなかったのですが、ホテルの前オーナーの方が旧帝国ホテルの設えがお好きで、成形の型枠から特注して作られたのではないかとのことでした。


旧帝国ホテルを建設するにあたって、ライトは常滑に帝国ホテルレンガ製作所を作り、イメージするタイルの色を出すために、知多半島の粘土鉱山にまで足を運び、また大谷石の鉱山一つを買い上げたりと、たいへんな大事業だったとのことです。


様々な型による数万点の成形テラコッタタイルは、高度な技術を持った職人が、1日に9個しか成形することが出来なかったということなので、その労力と時間は想像を絶するものがあります。

(ホテルグランド東雲テラコッタタイルの型枠)

このような日本の焼き物工業の黎明期に外国からの技術と工芸(アールヌーボー)が流入して発展していった様子は、とても興味深いものです。


尚、旧帝国ホテルは、現在愛知県犬山市の明治村に、その玄関部分が移築されています。



閲覧数:91回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comentarios


bottom of page